『Elie Saab エリー・サアブ』エレガントなドレスで名高い、野心溢れる東洋の貴公子

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『Elie Saab(エリー・サアブ)』というブランドをご存じだろうか。

「エレガント」という言葉をまさに体現したような、オートクチュール界で異彩を放つ存在。昨今ハイブランドといえば連想されるエッジィ、スタイリッシュといったイメージとは、まるで対極的であり、非常に突き抜けたエアリーなものとなっている。

コレクションを目の当たりにすれば、時を超越した不思議な感覚。
職人の手でひと針ずつ縫いこまれていく刺繍、ビーズ、スパンコールの輝き……優雅でありゴージャスなそれは、40年代のDior(ディオール)のような、60年代のGIVENCHY(ジヴァンシィ)を彷彿させる古典的なシルエットだ。正統であることを怖れないことで、かえって忘れがたい個性を強烈に放っている。

出典:h-cdn.co

なかでも印象的なのはその色使いだ。淡いグリーンやベージュ、スモーキーなブルー、軽やかなサーモンピンク、時には何色とも言いがたい、濃淡入り混じった絶妙なトーン・・・上品な、でもどこか一歩引いた感じの、抑え気味の色合い。純白なイメージの強いウェディングドレスでさえ、シャンパンゴールドであったり、シルバーのトーンが入っている。

これらのデザインには常に、思わず足をとめて振り返らせるような深いインパクトがあるのだ。その色づかいについて、『Elie Saab』は、はっきりとした哲学をもっている。

「真っ白は使わない。必ず、ほんの少しでもどこかに色味のある素材を使うことで、陰影とニュアンスを生み出すのです」と語っている。気の遠くなるような繊細なニードルワークは、ときに象牙細工のようなエキゾシズムをも醸し出す。そこにはいまのトレンドがどこかに置き忘れてきたようなロマンティシズム、ファンタジスムが豊かに息づいている。その豊かさの源流は、神話の世界にまで通じているよう。

こんな独特な世界を生み出した『Elie Saab』とは、一体どんな人物なのだろうか。

出典:http://www.gala.fr/stars_et_gotha/elie_saab?bio=actu

レバノンの郊外に生まれる。


Elie Saabは1964 年、レバノンはベイルート郊外の生まれる。5人兄弟の長子として生まれ、父親は材木商を営んでいた。8才の頃から服作りに興味をもち、新聞紙でパターンを引いたり、母親のクロゼットから端切れを探してきたり、妹に服を作って家族を驚かせたりしていたようだ。

1981年、ファッションを勉強するためパリへ留学。その後1982年、レバノンへ戻り、ベイルートにて自分のブランドをスタート。まだ18歳のころだった。スタッフ15名からの出発だった。

最初の頃は店の近所の婦人方が顧客のメインでしたが、しだいにその評判は上流層にまで及ぶようになっていった。彼の経歴からは、好きなことにかける揺るぎない情熱、燃えるような野心と独立心、それに人並み外れた行動力の高さが伺える。

パリやミラノといったファッションの中心地からは少し離れたベイルートという立地で、決して順風満帆なスタートではなかったはず。18才の青年が当時ぶつかったであろう、あまたの困難を想像すると、夢を追求するその強い意志、決して逆境に負けない気概に心打たれる。

出典:fashion-district.org

多くのセレブが愛用するブランドに


その後、ブランドは順調な成長を遂げ、80年代にはレバノン王室のドレス製作を手がけるまでに。つづいてヨーロッパへ進出し、97年、ローマにて、98年、ミラノにてコレクションを発表。

2000 年、パリに拠点となるサロンをオープン。オスカー女優が彼のドレスをまとって式に出たことで、米国でも有名になった。彼の手がけるドレスは中東諸国の王室御用達として愛される一方、多くのセレブの身を華やかに飾ってきた。

その名を挙げれば、『ビヨンセ』、『アンジェリーナ・ジョリー』、『テイラー・スウィフト』、『キャサリン・ゼタ・ジョーンズ』、『ブレイク・ライヴリー』、『ミラ・クニス』…など様々。

その勢いは今もとどまるところ知らず。香水やアクセサリーのコレクションも展開する一方、フォーマルなイヴニングドレス系だけでなく、街でふつうに着られるようなデザインのラインにも力を入れている。次々とあらたな可能性を広げ、ますます波に乗る『Elie Saab』に今後もその活躍から目が離せない。

出典:i.yting.com

Elie Saab 公式サイト http://www.eliesaab.com/
Elie Saab 公式Youtube アカウント https://www.youtube.com/user/ElieSaabChannel
参照 Fashion Press http://www.fashion-press.net/brands/716

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FUKROO 編集部

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