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9名の学生クリエイティブチーム「novem」の活動と使命 -第1話-

2016/10/11 06:00



今年の9月末、表参道にある会場で学生9名による盛大なファッションショーが開催された。

バンタンデザイン研究所スタイリスト研究科の学生9名により立ち上がった団体「NOVEM」によるものだ。

NOVEMとは9の数字(エンジェルナンバー)の意味「使命」から名づけられ、9人が同じ使命を持ち、ファッション業界における問題を様々なクリエイションを通して考え、感動を発信すべく立ち上がった学生団体。

9人のファッション学生は何を使命とし、何を発信すべく立ち上がったのか。ファッション学生団体「NOVEM」を3日に渡って紹介する

 


 

NOVEMの結成。講師の一言がきっかけで



今回のショーはNOVEMとしての初の活動でした。NOVEMが誕生したのは、メンバーの中の誰かの呼びかけによって結成したわけではなく、きっかけは2年生の時の2年生終了制作として行ったファッションショーでした。

「BACKPACKER」(コンセプト:旅「新しい自分の発見と出会い」)といったテーマで望んだこのファッションショーは、スタイリングだけではなく、企画から宣伝活動、小道具・大道具作り、映像・音響製作等々自分達で1から作り上げたクリエイションで、学校でショーを行いました。

細かい演技や演出、空間作り、会場の客席・匂い(お香)等までこだわり、そこにいる人々の一体感や世界観を広げ、まるで映画のような、より多くの感動を与えられるようなショーを目指した結果、

おかげさまで2回公演共に、満員御礼で学校関係者以外の方々にも多くお越しくださいました。

このような刺激的な経験をしたことや、後に、先月行われたショーの監修講師となるスタイリスト講師の先生に「次はもっと好きに、自由にやっていいよ」と、言われたことがきっかけとなり、

自分たちが学んできたファッションの素晴らしさや、その中で抱いた、今のファッション業界に対する疑問や問題点などを学内やクラス単位ではなく、

もっと外に向けて発信する活動をしようと、1年生の時からからずっと共に学んできたクラスメイト9名が、そのまま「クリエイティブチームNOVEM」として立ち上がったんです。

 

きっかけとなった2年目の最後に行ったファッションショー「BACKPACKER」(コンセプト:旅「新しい自分の発見と出会い」)


 

ファッションの本質を知ってほしい



講師の先生のお墨付きを頂いたことで、他の学生とは違った異例の待遇で、次の企画では前回以上に場所も予算もテーマも全部自分たちの好きにできる事になりました。

そして、次の企画のテーマとして取り上げたのは、ファッションが好きな人は多いけど、今のファッションがどのような歴史があって今の形に行き着いたのかなど、ファッションの本質を知る人が少ないのではないかという私達が抱く問題点でした。

それは、そういう人々を無関心だと批判しているわけではなく、ファストファッションが主流となり安くオシャレを楽しめるようになったり、ネットで簡単に流行りのファッション情報を得るできるようになり便利になった反面、

デザイナーや作り手の思い、その服に対するこだわりやコンセプトなど、そういった本質的な魅力が消費者に触れる機会が減ってきているように感じていたんです。

もっとファッションの本質に触れてほしいし、ファッションの歴史を知ってほしい。そんな思いから、あえて、業界向けのイメージのあるファッションショーという形で、業界人ではなく、単純にファッションが好きな人や同世代の人に向けて、魅せていこうと思いました。

 

novemの遠藤さん(右)、大崎さん(左)



次回「今回のファッションショーのテーマについて」「こだわりやショー開催までの苦悩」

明日の「中編」に続く。