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帽子デザイナー『大畑ありさ』の挑戦。 -第2話- / U-29クリエイターズファイル

2016/12/13 17:22


連載企画「U-29クリエイターズファイル」 -第2話- 


今回ご紹介するのは、現在26歳。国内発の帽子ブランド『SARIA FEMME(サリア フェム) 』『Maison Couleur(メゾン クルール) 』のデザイナーであり、その運営会社『株式会社SARIA TOKYO』の代表を務める経営者でもある『大畑ありさ』氏だ。

※第一話はこちら
 

『SARIA FEMME(サリア フェム) 』
『Maison Couleur(メゾン クルール)』

2016年にデビューした帽子ブランド。2つのブランドにはそれぞれ大きなコンセプトがある。 『SARIA FEMME』のブランド名は、デザイナー大畑ありさの名前を逆にした「SARIA」と名付け、自分が理想とする『芯をしっかり持っていて力強く自由に生きる女性』を意味している。商品は、永く愛用できるよう細部までこだわり、全て職人さんのハンドメイドで既製品にはない贅沢な仕上がりとなっている。『 Maison Couleur』は、フランス語で『色の家』を意味し、年齢・性別関係なく色んな人々が自分に合ったハットを見つける「宝探し」の様な思いが込められている。セミオーダー式で、オリジナルの型・デザイン・素材・リボンの色を選ぶことができる。


 

オーディションでグランプリ獲得。デザイナーとしてのキャリア。


今のままじゃダメだと思いだしたころに、ファッションイベント企画会社よるプロジェクト『Covergirl』というデザインオーディションを知ったんです。

そのオーデションは、デザインを競ってグランプリをとれば、その主催の会社が運営するブランドでデザイナーとしてのキャリアをスタートできるという内容でした。

初めての経験も多くて色々と大変でしたが、結果、友達や多くの人の協力でグランプリを取ることができたんです。

そして、前職を退社し、その会社に入社して、間も無く自身のブランドを任せてもらえるようになりました。

当時はまだ22歳でした。今思えば、こんな素人に任せていただき、貴重な経験をさせていただいたなと本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

それから2.3年、店舗にも立ったり、一から企画を考えたりと、ブランドの運営に携わっていたんですが、次第に感じるようになったのは、売れるものというより自分の作りたいものを作りたいって思いだったんです。

そのブランドは、若い層を広くターゲットとした可愛い感じのコンサバ系のブランドだったんですけど、私はかっこいい大人な女性の方が好きで、そんな服を作りたかった。

でも、会社の方針に従わなくてはいけないなかで、全て自分がやりたいようにはもちろんできなくて、自分の作りたい服と会社が作りたい服はの全然方向性が違ってい、そのギャップは広がるばかりだったんです。

自分の作りたいものを作る。

それを実現させるには、自分でブランドを立ち上げるしかありません。

そして、自分でブランドを立ち上げるべく、24歳の時にその会社を退職しました。


 

やっぱり仕事に打ち込みたい。


上京してから、不動産事務、ショップスタッフ、ブランドのプロデュースと、ものすごいスピードでいろんな経験をしてきて、退職を機に、ついに夢だったブランドを立ち上げる決意をしていました。

でも、実はそれからすぐブランドを立ち上げたわけではなく、数ヶ月くらい少しゆっくりしてたんですよね。恋に走ったりもしました。(笑)

いろんな経験を一気にして、疲れていたので、周りの「ゆっくりしなよ」って言葉に甘えてたんです。「ちょっとづつやれればいいし、できる範囲でやれればいい」って思っちゃってました。

でも時間が過ぎるにつれて、自分何してるんだろうって思って、上京してすぐの不動産事務員として、ストッキング履いてた自分を思い出したんです。

やっぱり、私は仕事に打ち込んでいたいし、好きな事をしている時間が好きだと。

そこから本気で自分のブランドを立ち上げる準備をはじめました。

 

帽子の世界に興味が湧く。


なぜ、今までずっとアパレルのブランドを立ち上げるのが夢で、その仕事をしてきたのに、あまり関係のない帽子のブランドを立ち上げたのか、おそらく疑問に感じているかと思います。

もちろん、それには、あるきっかけがあったんです。



実は、私、帽子は好きだったんですけど、あまり被らないし興味はなかったんです。

でも、ふと買った帽子がすごく私にフィットして、始めてお気に入りの帽子に出会ったんです。

そもそも帽子って、正直全部同じに見えてたし、興味もあんまりなかったけど、その帽子に出会って、見た目は同じような形でも細かいデザインやこだわりでこんなに全然違うんだって感じて、どうやって作っているんだろうって、その時から帽子に興味が湧いたんです。

そして、作ってる工場調べてみたら全然見つからなくて。

でも、「絶対あるはずだ!」と思って、もっと調べたら都内に三つしか工場がない事がわかったんです。その中でも機会や設備がしっかり揃ってるところは一つだけでしたね。

そして、すぐ行ってみたいと思って電話して、工場に見学させてもらって話を聞いたら、全然私の知らないことだらけでした。

帽体(ぼうたい)ってご存知ですか??

生地にパターンを引いて裁断をする洋服と違って、帽子の材料は、もともと帽子の形をしている一つの帽体(ぼうたい)というのがそのまま帽子の材料になるんです。

生地屋さんにいったら、大きな体育館みたいな場所に、三日間かけても見切れないようないろんな種類の帽体(ぼうたい)が敷き詰められていて、それを見ているのが宝探しみたいですごく楽しかったんです。

これで帽子作ったら楽しそう、私だったらこんな帽子作りたいな、とか色々想像が膨らんで、帽子に対しての考えが変わった瞬間でしたね。

それからも色々調べていてわかったのが、帽子って中世ヨーロッパ時代からデザインが変わっていないんです。

洋服って時代によってトレンドとか変わるじゃないですか。けど帽子は、本当にウールが基本で、形も根本は決まっているのでトレンドもなければデザインのバリュエーションも少ない。だからあんまり長い歴史でみても変化がないんです。

だからこそ、私がその業界に入っていって、もっといろんなことを試してチャレンジして、私にしかできない新しい事をしてみたいと思ったんです。

それで帽子ブランドをたちあげようと思いました。




第1話はこちら

第3話はこちら
 

イベント情報
ホリデーマーケット
SARIA FEMME:Maison Couleur
12月14日(水)〜25日(日)
@銀座三越
東京都中央区銀座4-6-16
銀座三越4階
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