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若手デザイナーが工場を探す際の手順・考慮しておくべき事とは?

2016/12/09 21:00

個人で立ち上げたばかりのブランドのプロダクトを生産する際、まずやらなければならないのが、工場探しだ。

しかし、一体どのような基準で、どのような工場を探すべきなのか。特に若手の場合は、どのような手順で行えばいいのか分からないという場合もあるだろう。

そこで、今回は若手デザイナーが工場探しをする際の手順、そして考慮しておくべき点をご紹介しよう。

 

まず工場を探す




 

提携を検討してくれる工場や請負業者を見つける事は大変で、酷く疲れる事だろう。工場を見つける上で最良な方法は、あなたが信頼できる誰かに紹介してもらうことだ。

しかし、その信頼できる人間が同業者以外を勧める。同業者の場合だと、なかなか紹介をしてくれないから。

 

工場と話をしてみる

 

若手のデザイナーにとっては、工場や請負業者を確保することは少し難しいことだ。

工場からしたら、若手デザイナーと働いて行く中で、よくパターンのミスや誤ったカッティングを扱う事が多いのだそう。工場のモットーは“時は金なり”。若手デザイナーのミスに付き合っていられないのだ。さらに、工場は若手デザイナーが生産コストを払う能力があるかを心配する。

だからこそ、信頼性の高い紹介によって工場と出会う必要があるのだ。あなたは工場に対して、自分がプロである事を証明しなくてはならない。



出典:http://us.fashionnetwork.com/news/Out-of-love-with-China-fashion-factory-moves-west,516783.html

 

工場側の信頼を勝ち取るためにも、彼らの要求を尊敬しつつ、飲み込めるものは飲み込むべきなのだ。もしそれができなければ、工場を説得する良い方法は他にあるとは言い難い。
 
評判の良い工場の大半は、生産量を最小限にしたがる。少量生産にこだわるところもあれば、柔軟な発想をもつ工場など、その考え方は工場によって違う。

なので、一体どの工場が自身にとって最良であるかを見極めよう。

 
出典:https://www.changemakers.com/fabricofchange/entries/soffa-theeu-social-sustainable-fashion-factory
 

あなたが憧れるブランドのプロダクトを高品質で生産しているかも知れないが、恐らくそこには高めの生産最小値が設定されている可能性が高く、あなたのブランドには合わないかもしれない。

憧れのブランドと同じものを求めるのではなく、自身のブランドに合った工場探しが重要だ。
 
工場のポリシーをリスペクトし、決してコストなどの価格においてケチをつけたり、値下げをむやみに求めてはいけない。工場も工場で、存続のためにビジネスをしなければいけないという事を理解したうで、話し合おう。
 
優秀なデザイナーと工場がマッチしているのは、この二組が尊敬の念とお互いを理解し合う精神を持って、関係性を築いていっているからなのだ。

 

集約化を考える

 

若手デザイナーにありがちなのが、一つの衣服を完成させる際に、素材調達やカッティング、マーキング、裁縫をバラバラの場所に足を運んで行ってしまう事だ。

これは非常にコストがかかりやすい上に、手間がかかって非効率的である。

だが、バーティカルファクトリーに頼めば、生産行程はよりシンプルになることができる。この手の工場は、先に述べた行程を一カ所で行えるのだ。
 
バーティカルファクトリーは、そうでないものと比べて口論の機会が減るだけでなく、より早く、より正確に衣類を生産する事ができる。

コストの見積もりも、一つの工場内で生産過程をおさめるのであれば、より正確に出す事ができる。バーティカルファクトリーは海外、アジアでは特に中国に多く存在している。

 
出典:http://www.fashioncapital.co.uk/services/the-factory
 

しかし、若手デザイナーは国内工場を選ぶ事を強く勧める。

国内工場を選ぶべき理由としては、若手デザイナーであろうとなかろうと、やはりダイレクトに生産過程に携わったりコミュニケーションをこまめにとる事で、より自身が望むプロダクトを生み出すことができるからだ。

国内工場は、海外の工場よりコストが高くなってしまう可能性があるが、それはあなたが室にこだわるか、コストにこだわるかによって判断が変わる所だろう。

また、アイテムによって海外工場で生産をするという選択肢もありだ。例えば、ビーズや刺繍の類いはインド、靴や革はイタリア、ニットはペルーなど、専門的分野のものを選ぶ事もできるだろう。

 

工場の決定をする

 
出典:http://ottilliepop.com/pages/our-factory
 

さて、あなたの生産ニーズに合わせていくつかの工場と会った後、ついにどこの工場と一緒に仕事をするか決めるという時、以下の事を考慮しておくべきだ。

 

専門知識に関して

 

各工場で、対応する機器や専門知識をもったスタッフがいるだろう。ニットの生産において非常に優れた工場だとしても、同じようにシルクを最善のかたちで生み出すとは限らない。

その工場が一体何に優れていて、普段どのようなプロダクトを生産しているのかをチェックしよう。

 

商品の保証に関して

 

誰が自分と日々連絡を取り合うことになるかを、まず知ろう。親身になってくれる人ほどベストな人はいない。そして工場で完成したプロダクトに目を通し、自分の期待を満たしているかどうかチェックする。

工場がどのように、生産過程において品質を保証しているのか、確認するのだ。




 

信頼性に関して

 

その工場が、業界で動きはじめてからどれくらいたつのか見てみよう。また、工場主に他に担当しているクライアントの事を聞いてみるといい。

実はこれは少しトリッキーなものなのだが、もし工場主がしっかりとクライアントとの保守義務を守れるような信頼できる人間であれば、その情報をあなたに簡単には流さないはずだ。もし情報を聞き出せたとしたら、あなたの情報も流れると思っておいた方がいいだろう。

また、工場を実際に訪れて労働環境が良いものかも見ておくべきだ。

 

配送に関して


工場主に、普段しっかりと配送期日に間に合った生産が行われているか聞こう。事前にリードタイムの確定をしよう。再配送時におけるリードタイムもしっかりチェックしておくと尚良い。そして、納期に間に合わなかった場合工場が損害賠償を行うか、その辺りの事も事前に知っておくべきである。

 


 

デザイナーにとって、工場の決定は非常に重要なことだ。自身のデザインした服がどういった質で、どのような仕上がりで生産されるのか、それを握っているのが工場。

間違いのない、用意周到な工場選びをしていただきたい。