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”服が売れない”昨今、若年層にオーダーメイドスーツが選ばれている理由とは?-前編-

2016/12/16 16:56

昨今、オーダーメイドスーツの売り上げが伸びているという。

服が売れづらく、ファストファッション店は続々と日本撤退し、大手アパレル各社が激しく価格競争を行なっている中、反して決して安価とは言えないオーダースーツが選ばれているのは何故なのか。

実は、それには深い理由がある。

本記事では、既製品とオーダーメイドの比較から、消費者のライフスタイルにおいての変化にも触れ、前編と後編に分けて詳しくお話しする。

 

そもそも、オーダーメイドとは?



 

仕立て屋(テーラー) に個別の注文をして作ってもらう商品のこと。
その中でも、3つのオーダー方法がある。


パターンオーダー

既成品の中から自分の体型に近いものを選び、体型に合わせて調整し、仕上げる方法。
価格も安く、注文もしやすい。


イージーオーダー

何種類かの型より、体型の寸法に応じて細部を修正し、仕立てる方法。
オーダーメイドの簡易版で、フルオーダーよりは細部の希望は難しくなるが、比較的納期・価格は安価で注文できる。


フルオーダー

テーラーが採寸を元に一から型紙をつくり、その後、仮縫いし、調整し、仕立てる。
値段も時間も必要とするが、希望を最大限に形にしてもらえる事が魅力である。


 

既製スーツが売れない


 


安価で紳士用スーツを展開する紳士服AOKI、洋服の青山を展開する青山商事、紳士服のコナカ等が続々と飲食やカラオケボックス運営等、スーツ以外の事業の多角化を図り、”脱スーツ”と言われたことは記憶に新しい。

実際のところ、団塊世代の大量退職が市場縮小の主な原因である。


 

一方、オーダースーツは売り上げ3.5倍に


(出典:http://blog.uktsc.com/harukas/113045)


では団塊世代が買わなくなったのならば、若年層はどこでスーツを買っているのか。
ここに答えがあった。

業界首位の青山商事は一足先に2016年2月から、「ユニバーサルランゲージ メジャーズ」の店名でスーツやシャツのオーダーを開始している。現在は既存業態を含めた計13店舗でオーダースーツを展開。今年2~8月までの受注に比べ、9月以降はすでに3.5倍の受注を獲得した。(東洋経済ONLINEより)

 

洋服の青山で既製スーツが売れず、ミスターミニット買収など脱スーツ化を図った青山商事だが、オーダースーツを展開している”ユニバーサルランゲージメジャーズ”では、売り上げが好調のようだ。

それも、20代〜30代からのオーダーが多いとのことである。

若年層は、既製スーツよりも、”自分だけの一着”を求めるようになっているのだ。

 

オーダーメイドの価格


 

・パターンオーダー:20,000円〜(安)
・イージーオーダー:50,000円〜200,000円前後(中)
・フルオーダー:200,000円〜1,000,000円以上(高)

(customlife ライフカスタマイズマガジンより)

 


一般的に、収入に余裕がある人が買うイメージのオーダースーツであるが、上記で紹介したように、フルオーダーでなければ意外と安価で仕立ててもらえることができる。


若年層が頑張れば買える値段であることも理解できる。


しかし、いくら比較的に自分の希望を形に出来たとしても、今の時代、既製スーツは1万円以下でも買えてしまうのだ。

あえてオーダースーツを選ぶようになったきっかけは何であるのか。


それには、彼らのライフスタイルの変化が大きく関係している。
 


後編へ続く