ジュエリー業界にもトレーサビリティの波!ティファニーがダイヤモンドの旅と題したショートフィルムを公開

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今あなたの手元で輝くジュエリーは、どのようなルートで調達されたものかご存知だろうか。

食のトレーサビリティが注目されて久しく、フェアトレード食品も市場に定着したが、ファッション業界にもその考えが浸透し始めている。エシカルファッションという言葉を、耳にされたことがある方も多いであろう。

ジュエリー業界において、その動向は顕著だ。

業界を代表するジュエラーTiffany&Co.(ティファニー)の活動に注目する。

 

なぜジュエリーのトレーサビリティが重要視されるのか

 

近年のファストファッションの衰退において、工場廃棄物や大量のゴミによる環境汚染、製造工場の劣悪な労働環境といった、モラル面でのマイナスイメージの影響が軽視できない。

2015年にはファストファッションの製造工場の状況を訴えたドキュメンタリー映画、『ザ・トゥルー・コスト ファストファッション 真の代償』が公開された。また、インターネット上では、染料で汚染されピンク色になったアジアの川、大量に捨てられた衣服の山といった衝撃的な画像が流れ、多くの人々に影響を与えた。


出典:http://unitedpeople.jp/truecost/archives/portfolio-item/photo


ブランディングの面で、トレーサビリティは無視できないポイントとなっている。
ことジュエリーに関しては、単価の高さ、寿命の長さという商品特性から、ファッションの中で最も質が重要視される商品だ。それに反し、宝石の製造には未だ不透明な部分も多く、児童労働や環境破壊といった問題がつきまとう。

英文雑誌TIME(タイム)のウェブサイトによると、ダイヤモンド産出国の上位に、コンゴやボツワナといったアフリカ諸国が上がるが、その採掘現場は密輸や児童労働の温床となっている。

密輸で得た収益が武器購入の資金源として使われ、紛争を長引かせる原因となっている。紛争の原因となったダイヤモンドを『ブラッド・ダイヤモンド』=『血塗られたダイヤモンド』と呼ぶ。

あの美しい輝きの裏で、誰かの涙が流れているのだ。

この状況は、ジュエラーにとって、リスクでありチャンスである。いち早く透明性を提示できたブランドが、優位に立つことができるだろう。

 

ティファニーがショートムービーを公開 製造現場を初披露


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000010426.html

 

Tiffany&Co.は業界でいち早くサステナビリティに取り組んでいる先駆者である。活動の一環として、今年12月に自社のダイヤモンドの製造現場を追ったショートフィルムを公開した。自社アトリエの公開は初の試みである。

映像には、アントワープでの原石の選定から加工、モーリシャスでの研磨、ニューヨークでの検品・セッティングの様子が収められている。

このムービーでは、ティファニーダイヤモンドのトレーサビリティの確かさを知ることができるだけでなく、トップジュエラーの商品へのこだわり、自社の技術への誇りを垣間見ることができる。

注目すべきは、世界中にあるアトリエで現地の人々の雇用を創出している点だ。Tiffany&Co.の技術を用いて、世界に宝飾のプロフェッショナルを育成している。世界最大規模のジュエラーだからこそできる取り組みであろう。

美しいデザインや華やかなブランドイメージだけではない、Tiffany&Co.の骨太な一面を知ることができるムービーとなっている。

ダイヤモンドは同社を代表する重要な素材であり、そのクオリティを担保することはブランドの根源を保証するに等しい。

 

Tiffany&Co.のサステナビリティへの取り組み

 

今回のムービー以外にも、公式ウェブサイトにて同社のサステナビリティへの取り組みを知ることができる。

あの誰もが憧れるティファニー ブルーのボックスやバッグは、再生紙が含まれる紙を使用しているのだ。


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000010426.html


Tiffany&Co.の本国アメリカでも、サステナビリティに関する取り組みが行われている。今年は『#KnotOnMyPlanet』と称した象牙の密猟撲滅を訴えるキャンペーンが展開された。

18金で作られた、ラグジュアリーな象のジュエリーを身につけた人気モデルの画像が公開され、ファンドへの募金とSNSでの拡散を訴えた。結果、インスタグラムでは6,000以上の投稿が行われた。

 


一見、販促とは遠いこれらの活動だが、Tiffany&Co.のブランドイメージの向上に大きく貢献している。

 

世界で『エシカルジュエリー』に流行の兆し

 

エシカルジュエリーという言葉を、聞いたことがあるだろうか。

フェアトレードによって調達された金属や宝石を用いたジュエリーのことで、アメリカやイギリスなどのファッション先進国の若者たちの間でトレンドとなってきている。

VougeUSのウェブサイトでは、この傾向を「ミレニアルズという次世代の若者たちは、商品そのものだけではなくそのストーリーも購入している」と分析する。

日本においても、日本初のエシカルジュエリーブランドHASUNA(ハスナ)を筆頭に、トレーサビリティに着目したジュエリーブランドが多数誕生している。

これらのブランドの影響で、既存のジュエリーブランドのトレーサビリティが問われる日も遠くないだろう。
 


https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000009674.html


一生ものだからこそ、真実のジュエリーを


洋服や靴と比較して、ジュエリーの寿命は長い。婚約指輪や結婚指輪に至っては、一生で最も長い時間を共に過ごす商品といっても過言ではない。だからこそ、汚れないジュエリーを手にしたい、という考えに賛同する人も多い。


あなたが身につけているジュエリーは、どんな旅路をたどってきたものだろうか。一生ものだからこそ、そのルーツにもこだわりたいものである。

 

 

source:
http://time.com/4013735/how-to-buy-an-ethical-diamond/
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000010426.html
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000031.000010426.html
http://www.vogue.com/13426495/sustainable-jewelry-designers-bario-neal-vrai-oro-selin-kent/ 

 

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