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感動を与え、必ず差別・偏見がなくなるショーにします。/ tenbo(テンボ)デザイナー 鶴田能史

2016/10/09 06:00


東京コレクション直前デザイナーインタビュー 第2弾 −tenbo(テンボ)−
年2回開催され、10月17日より開幕するファッションの祭典「Amazon Fashion Week TOKYO 2017 S/S」。

期間中は渋谷ヒカリエ、表参道ヒルズを中心に国内外約50ブランドのランウェイショーやインスタレーションが繰り広げられる。

今回、開幕直前のこの時期に注目ブランドのデザイナー達を直接取材し、今回のショーに対するテーマや見どころを聞いた。ぜひ、当日ショーを見る際の参考にしてもらいたい。





ーー 今回の「テーマ」は何ですか?

「HANSEN-LEPROSY-」
ハンセン病をテーマにしたファッションショーで、差別・偏見をなくしたいと思っています。サブタイトルのLEPROSY(レプロシー)は、ハンセン病として世界中で伝わる言葉です。 


ーー「ハンセン病」をテーマにしたきっかけは何ですか?

このテーマは私が小さな頃からずっと頭の中にあったテーマでもありました。
昔からメディアでは取り上げられるけれど、結局解決しないまま終わってしまうので何とか解決できないかと疑問に思っていました。
前回、「平和」をテーマにしたショーで多くの賞賛を受けて、「原発・戦争」というキーワードをファッションでも表現できると感じました。そこで、今回の「ハンセン病・差別・偏見」というキーワードもファッションで訴えることができるという自信が持てたことも理由の1つです。
また、調べてみると都内にハンセン病療養所が事務所から1時間程度で行ける場所にあり、それならすぐに取材も行けるのでショーにしようと思いました。 


前回のラストルックで発表した「世界一平和なドレス」。毎年、世界中から広島に送られてくる千羽鶴を初めてファッションに活かした。


ーーショーの見どころを教えてください。

一番の見どころは、世界初の試みとして元ハンセン病患者のマキさんがモデルとして出演します。

これはハンセン病患者からしても凄いことで、出演することでマキさん自身を幸せにしてあげたいと思いますし、他のハンセン病患者の希望にもなってもらいたいです。

また、ただハンセン病に関するものを服に落とし込んだショーではなく、一人ひとりがきちんとハンセン病と向き合い、その上で差別・偏見がなくなる明るい未来を、皆さんと一緒に作くっていくという20分間となっています。

服だけでなくモデルさん一人ひとりの個性も見ていただきたいです。  


ーーショーに向けて意気込みをお願いします。

今回のショーをご覧いただけた方々全員に感動を与え、必ず差別・偏見がなくなるショーにします。

今回は、モデルさんだけでなくショーに関わるスタッフ全員が、一度ハンセン病と向き合った上で作り上げています。

全員が同じ志を持って構成されるショーなので、きっと凄いものが生まれるのではないかと思っています。

tenbo(テンボ)
2015年ブランド設立。デザイナーは鶴田能史。「ピープルデザイン」という言葉を掲げ、年齢・国籍・性別・障がいの有無を問わず、全ての人が笑顔になれるやさしい服を提案する。同年3月に東京コレクションにデビューし、障がい者モデルと健常者モデルを同じ舞台で起用したショーは世界中から注目を浴びる。東京コレクションでこのような演出をしたのはテンボが第一人者。

tenbo Official Site
http://www.tenbo.tokyo