コピーキャットという存在が、ファッション業界にもたらす混沌

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ZARAやH&Mのような現代のファストファッションの巨頭は、ハイエンドファッションのコピーをより安価で売り出すことで、世界的に巨大な帝国を築いてきた。

最近では雑誌までもが「◯◯風ワンピース」と、コピー商品である事を明記したうえで、お得に手に入るアイテムだと紹介している。

しかし、この“コピーキャット”問題は今に始まったことでなく、ファッションという歴史が始まった頃から既に存在していたのだ。
 

出典:http://www.huffingtonpost.com/shannon-whitehead/5-truths-the-fast-fashion_b_5690575.html


遡ること1930年、かの有名な『CHANEL(シャネル)』の創業者である『Gabrielle ‘Coco’ Chanel(ガブリエル・ココ・シャネル)』は、当時彼女のライバルでもあったデザイナー『Madeline Vionne(マドレーヌ・ヴィオネ)』と手を組んで、コピリストとして悪名高い『Suzanne Laneil(スザンヌ・ラネイル)』を訴えたそう。

その時フランスの法定は、「デザイナーと著作権有者がデザインの権利を有し、保護されている」という事で、

国内で最も知られているオリジナルデザインを真似た彼女を有罪と下した。

しかしこのコピーライツに関した判断基準である法律は各国によって異なっている。

例えば、イギリスではファッションデザイナーは自身のデザインのコピーライツを保護されていない。

英国第51条によれば、「意匠(design)に従って物品を作成し,又は意匠に従って作成した物品を複製することは」著作権の侵害ではないのだという。
 

コピーキャットは悪しき存在なのか、それとも


出典:http://theconsciouscollectivemag.com/fast-fashion/


ある人たちは、コピー商品はそのブランド価値を希薄にするだけでなく、その斬新なデザインやアイデアを生み出した者に対するインセンティブの縮小にも繋がると言う。

しかし、逆にコピーキャットの存在は、トレンドがサイクルとしてまわり続けるファッション業界にとって、都合がよいと言う声も挙っている。

というのも、ファッション業界は廃れたトレンドのアイテムを改良していくような、新しいプロダクトの生産においてコンスタントさに欠けている。

そこで、コピーキャットは流行遅れと感じるプロダクトに、再び新鮮さを与える役割を担えるのだ。

 

コピーキャットがもたらす混沌、脅かされるオリジナル

 

出典:http://www.instylelook.com/womenswear/versace-ss17-ready-wear-milan/


事情は複雑になる一方で、コピー商品の動きはどんどん早さを増していっている。

最新のランウェイのコレクション画像がインターネットで流出した途端、そのコピーを数日後レベルの早さで出すために工場が稼働しはじめる。

そのため、なんとオリジナルより先にコピーキャットが世に売り出されて、大ヒットするという事態を招いてしまう可能性があるのだ。

これはデザイナーとしては、たまったものではない。

世間の多くの人は“先に出たもの”をオリジナルと判断するだろう。

自分が先駆者であるとう事実は埋もれ、コピーキャットによってオリジナルデザインがコピーと認識されてしまうのだ。
 
オリジナルとコピーを区別する判断基準は、世間に出た順番だけでなくそのブランドの地位も関係するのではないだろうか。

例えばの話だが、『CHANEL(シャネル)』のツイードジャケットと全く同じデザインのものをギャル系ブランドが真似たとしよう。

それぞれのブランドに対する世間の印象や影響力は全く違うえに、ターゲット層も異なる。

故に、シャネルがターゲットとしている顧客層が、ギャル系ブランッドのコピーキャット商品に流れるわけでもなく、シャネルを知る人であれば、簡単にコピーキャットだという見抜けるはずだ。

しかし、これと同じ事がもし同じレベルのハイエンドブランド間で起きた場合、我々一般消費者は、どちらがオリジナルか判断できるだろうか?



出典:https://www.mochni.com/is-fast-fashion-racist/


インフルエンサーや芸能人がプロデュースをするファッションブランドのコピー問題が、何かと話題を呼んでいる。

もし、彼らがオリジナルなのにもっと名が知れていて人気の高いブランドに真似されたとしても、芸能人がコピーキャットと決めつけられやすいのではないだろうか。

オリジナルを脅かし、消費者の判断力から価値観まで混沌とさせるコピーキャット。

様々な意見が飛び交うが、やはり真のオリジナルの明確化は非常に大事な事ではないだろうか。

クリエイティビティを奪われかねない存在に対し、今後より一層オリジナルは慎重な戦い方をしていくべきだろう。


 

source:http://www.jpda.or.jp/activities/kenrihogo/vol_023/


 



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