何故日本が今、スイス時計メーカーにとって最大のマーケットと言われているのか

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日本では、高級時計といえばスイス産のものがポピュラーではないだろうか?

かつては時計メーカーとしてスイスの最大のライバルであった日本が、現在ではそのスイスの最高の顧客となっている。


2016年、日本は世界のスイスの時計輸出先の第三位の市場である中国を抜いただけでなく、二位のアメリカ、一位だった香港を抜いて、輸出国一位となった。

長年トップだった香港、そしてアメリカよりも世界経済の変動に対して弾力性があることが証明されたのだ。

 

日本はスイスにとってどのようなマーケットなのか

 

出典:http://www.ablogtowatch.com/top-10-watches-traveling/


スイス時計業界連盟によると、2016年の最初の11カ月間では、時計輸出総額は172億ドルと、前年と比べて10.4%減少。

内訳として、アメリカへの輸出は10.6%、香港への輸出は25.9%も減少した。

しかし、日本への輸出の減少はなんと3.9%のみだったのだ。

実際、日本では過去六カ月間の間に東京を中心にいくつかの高級時計ブティックがオープンし、今年もいくつかの店舗のオープンが予定されている。

つまり、スイスにとって日本は、世界の中でも特に現在成熟の見込みが市場として考えられているのだ。
 
スイスの高級ブランドParmigiani Fleurier(パルミジャーニ・フルリエ)の副社長兼最高執行責任者(COO)であるSteve Amstutz(スティーブ・アムステル)氏は、「現在我々が日本マーケットにおいてスタートアップのような状態にある」と話している。

また、5年前東京の銀座エリアにブティックをオープンし、今年も大阪と神戸に2店舗オープンさせる予定である、アヴァンギャルド時計メーカーのRichard Mille(リチャード・ミル)は以下のようにコメントしている。
 

「日本市場は非常に興味深いけど、多くを要求される」

「日本人は技術に関する詳細を知りたがるので、ブランドのコンセプトなどを説明するために多くの文献を作らなければいけませんでした」

 

日本市場が拡大した要因


出典:http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2015/02/18/chinese-tourists-kick-off-holiday-shopping/


過去5年間、10年間で変化してきた日本市場。市場が活性化した大きな要因として考えられるのは、もちろん中国人観光客の「爆買い」だろう。

現在日本に観光に来ているアジア人の大部分は、テロの恐怖に怯えてヨーロッパを避けて日本にやってきている。

そしてヨーロッパから輸入したヨーロッパ製品を、日本で購入しているわけだ。

ブルガリ・ウォッチのグローバル・マネージングディレクターであるGuido Terreni(グイド・テレーニ)は、中国人観光客来日のピークを迎えた2015年、国内での時計販売の顧客のうち10~15%を中国人消費者が占めていたと話している。
 

留まる事を知らないスウォッチグループのアプローチ

 

出典:http://financeswire.com/swatch-half-year-profit-decreased-8-8-percent/1177/


2020年の東京オリンピック大会のゲーム公式タイムキーパーは、Omega(オメガ)のオーナーでもあるスウォッチ・グループだ。

彼らはその機会を最大限に利用するべく、日本のバイヤーを魅了する努力を強化していくという。

その努力は、スウィッチ・グループは昨年11月中陣に、グループの傘下である高級時計ブランドGlashütte Original(グラスヒュッテ・オリジナル)とJaquet Droz(ジャケ・ドロー)の2社が、銀座のニコラス・G・ハイエックセンターに新しいブティックをオープンさせた事からも感じられる。

 

2017年スイス時計メーカーが直面する課題とは

 

出典:https://professionalwatches.com/2013/06/review-parmigiani-fleurier-ton.html


現在日本市場に可能性を見いだしているスイス時計メーカーが、今年直面するであろう最大の課題の一つとして挙げられるのは、昨年5年ぶりに急上昇した円高の現状だろう。

1970年代に日本の石英技術がスイスの機械産業を壊滅させ、60,000人ものスイス時計メーカーを失わせた代わりに、現在の日本内でのスイス時計に対する需要について、円の強さがビジネスを助けるのか、それともまた傷つけるのか。
 

「現地市場で競争力を高めるために、主要な時計ブランドが日本で大幅な値下げ下落を行っていることがわかっています。これをうけて、複雑さは増してくるが、我々も日本での販売価格を引き下げることを検討している」


と、Parmigiani FleurierのSteve Amstutz氏は言う。

 
現在は特に国内の時計メーカーの競争が激化している日本。

東京を拠点としているCitezenウォッチグループは、今春4月20日より開店する銀座の新たな商業施設GINZA SIX内に、初となるフラッグシップストアをオープンする。

ショップ内には、過去10年間にCitezenグループが買収した、Bulova(ブローバ)、Frédérique Constant(フレデリック・コンスタント)、Arnold & Son.(アーノルド&サン)が取り扱われる予定だという。
 
これに、Citizenの取締役である竹内則夫氏は、「今が一番日本メーカーとして、日本市場とのコミュニケーションをとるのに最適な時期だと考えた」とコメントしている。
 

スイスメーカーが積極的に介入してくる今、日本メーカーはより一層アイデンティティを確立していく必要があるのではないだろうか。
 

source:https://www.nytimes.com/2017/01/17/fashion/watches-japan-swatch-group.html?rref=collection%2Fspotlightcollection%2Fwatches



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