ステラマッカートニーがデヴィッド・リンチをフューチャーしたフィルム、『Curtains Up』を公開

Curtains up david lynch stella mccartney

8月22日、ロンドン:ステラマッカトニーが映画監督のデヴィッド・リンチにフューチャーしたショートフィルム『Curtains Up(幕が上がった)』をロサンゼルスのクリエイティブデュオと共同制作したことを発表した。

このフィルムはNOWNESSで2週間限定で公開され、さらに最近オープンしたステラマッカトニーオールドボンドストアにて招待客へ向けた特別試写会が開かれるという。

ステラマッカトニー本人が出演するフィルムが明かす、巨匠デヴィッド・リンチが生涯に渡って追求するクリエーションのプロセスとは一体なんなのだろうか。
 

出演者を紹介


9分間のショートフィルムは「映画の中の映画」というコンセプトを中心に構成されており、光や色を通して自然や命の蠢きをパワフルな描写で、映写機の音とコントラストをなすように映している。

このフィルムの中でクリエイティブなキャストと共にステラマッカートニーは大物出演した。

他の出演者は注目の若手俳優のAshton Sanders(アシュトン・サンダース)を始め、Sasha Lane(サッシャ・レーン)、Lola Kirke(ローラ・カーク) 、Tommy Dorfman(トミー・ドーフマン)、ミュージシャンのBørns(ボーンズ)、 Imaad Wasif(イマッド・ワシフ)、アーティストの Petra Cortright(ペトラ・コートライト)などで、それぞれのキャストが瞑想するシーンを映している。

出典:https://wwd.com/fashion-news/fashion-scoops/gallery/stills-from-stella-mccartney-film-curtains-up-1202775942/#!4/curtains-up-ashton-sanders

 

制作の背景


制作を担当したのは、デヴィッドの息子で監督・画家のAustin Lynch(オースティン・リンチ)とアーティストCase Simmons(ケース・シモンズ)によって設立されたロサンゼルスのクリエイティブスタジオTête-à-Tête(テトアテト)だ。

ステラマッカトニーと今回で二度目のコレボレーションとなるテトアテトは、今月初めには俳優アシュトン・サンダースを起用したステラマッカートニー2018年秋冬メンズウェアの映像を制作している。

また、マッカトニーは今年5月に、デヴィッドリンチ財団によって女性のための人道主義的活動を表彰された。

デヴィッドリンチ財団とは、2005年に設立された非営利団体で、超越瞑想のコースを受けてもらうことでトラウマや重度のストレスに苦しむ人たちを助けることをミッションとしている。

心的外傷後ストレス障害に苦しむ兵役経験者や家庭内暴力や性的暴力を受けた女性や子供など、老若男女問わず援助の手を差し伸べ続け、財団は今までに世界で100万人以上の人々を手助けしてきた。

今回のコラボレーションフィルムは、超越瞑想を奨励するデヴィッドリンチ財団の支援によって実現したのだ。
 

出典:https://wwd.com/fashion-news/fashion-scoops/gallery/stills-from-stella-mccartney-film-curtains-up-1202775942/

 

超越瞑想とは?


日本ではあまり馴染みのない言葉だが、超越瞑想は英語表記だとTranscendental Meditationと呼ばれている。

実はいたってシンプルで簡単に身につけることができるメソッドで、1日に2回20分間、目を閉じ肩の力を抜いて座った姿勢で行われ、瞑想の間心の状態が安定し脳の機能が秩序正しく働くので、体は深いリラクゼーションの状態に置かれるという。

超越瞑想がストレスやストレスによる高血圧やうつ病、不眠症などの不調を軽減し、独創力や活力、集中力を高め心身にとって良い影響をもたらすという400以上の査読もなされているのだ。

超越瞑想を支持するステラマッカトニーは次のように語っている。

「超越瞑想は個人的な意味において自由と明快さを与えてくれる。それは私にとってスッとするような解放感のある経験で、深い注意力と幸福感を与えてくれる。人間性について語るとき、このメソッドはより建設的で穏やかで思いやりに溢れた人間になれる素晴らしいコンセプトだと思う。私は超越瞑想を本当に良いものだと思っているので、デヴィッドリンチ財団とこのフィルムでコラボレーションすることができたのは、思えば自然な成り行きだった。私はデヴィッドの大ファンで、彼は天才的なアイコンだと思っている。彼は何をするときでも、このフィルムで見て取れるような重苦しい静けさの中に佇んでいて、その才能はただただ疑う余地のないものだと思う。映画界においてもマインドフルネスの世界においても彼は名を残してきている。」


出典:https://wwd.com/fashion-news/fashion-scoops/gallery/stills-from-stella-mccartney-film-curtains-up-1202775942/#!4/curtains-up-ashton-sanders

 

匠デヴィッド・リンチのクリエイティビティの源


デヴィッド・リンチは超越瞑想を1973年から日々欠かさずに続けており、このパワフルな「映画についての映画」はデヴィッド・リンチの華やかな成功に欠かせない技巧について、深い考察を与えてくれる。

最新の技術を駆使して製作されたイメージや映写された映像、そしてリンチ本人によるナレーションを通して『Curtains Up』は超越瞑想のメソッドがいかにクリエイティブなプロセスの一部であるかを教えてくれるのだ。
 

個人的には直感は瞑想によって研ぎ澄まし強めることができると思っています。自己の内側に入り込むのです。我々の中にはそれぞれ意識の大海があります。それは解の大海でもあります。その大海に飛び込めばその意識を活性化し成長させることができるんです。出典:https://www.nowness.com/story/curtains-up-david-lynch-stella-mccartney


「何かに没頭するとき、自己はそこにあり、本当の幸せはそこにある。純粋で無限に広がる自己の海が。心の奥底から育まれる身体的、情緒的、精神的幸福感を抱くことはこの上なく幸せなこと。」と超越瞑想についてリンチは語る。

オースティン・リンチとシモンズは次のように話す。

「このフィルムはアーティストたちの強烈なポートレートと映像の映写、そして自然の絵画的な描写から構成されている。リンチのナレーションがガイドとなって、観る者を個人的な超越体験と芸術的クリエーションの世界へと誘ってくれる。」
 

映画は自らの言語を持っています。だから感情や考えを他にはない方法で伝えられます。
魔法のような媒体です。とても美しいと思うんです。

映像と音が時間とシークエンスの中で一緒に流れて映画にしか表現できないものを創り出せることが。

なぜだか魔法のようです。映画館に入って暗くなり静かになりそして幕が開くと別世界に入れるんです。出典:https://www.nowness.com/story/curtains-up-david-lynch-stella-mccartney