映画監督ヴィム・ヴェンダースによるエキシビション”インスタント・ストーリーズ”がC/O Berlinにて開催中

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映画監督ヴィム・ヴェンダースによるエキシビション”Instant Stories(インスタント・ストーリーズ)”が2018年7月7日(土)から9月23日(日)までベルリンにて開催中。

”インスタント ストーリーズ”は、映画監督でありアーティストでもあるヴィム・ヴェンダースによって撮られた日常生活から自身の映画『都会のアリス』の撮影風景など、およそ240枚にもおよぶポラロイド写真を紹介する。
 

映画監督ヴィム・ヴェンダース


http://maquisato.com/yohjiyamamoto-wim-wenders


 
1945年8月14日、ドイツのドュッセルドルフにて生まれる。1974年、アメリカからオランダへと旅する青年と少女を描いた『都会のアリス』を発表。翌1975年には戦後ドイツを表象した『まわり道』、1976年の『さすらい』はカンヌ国際映画祭批評家連盟賞、シカゴ国際映画祭ゴールデン・ヒューゴ賞を受賞した。これ3部作は「ロードムービー3部作」と呼ばれる。

1984年に発表した『パリ、テキサス』は、そのスタイリッシュな世界観と映像美に衝撃を与え、カンヌ映画祭最高賞であるパルムドールを受賞した。

また、日本との関わりも深く、ヴィム・ヴェンダース自身が敬愛する日本映画監督の小津安二郎に捧げた『東京画』を制作。1989年には日本人ファッションデザイナー山本耀司に関するドキュメンタリー『都市とモードのビデオノート』を発表した。

”インスタント・ストーリーズ”




「 People take picture  of each other, Just to prove taht they really existed...
(人びとは彼らが本当に存在したんだと証明をするためにお互いの写真を撮るのだ...) 」

メッセージと共に始まったエキシビションはネイビーブルーの壁一面に、白い額縁に収められたポラロイド写真がずらっと並ぶ。また、中央には大きなスクリーン2面にポラロイドで自分自身を撮る男が撮影された動画が流れていた。

大きく3つのテーマから構成されており、1972年に初めて訪れたニューヨークでの滞在で撮影された写真、映画『都会のアリス』の舞台裏、映画にまつわる写真、そしてメッセージとともに紹介される写真である。
 

The day




The day John Lennon Died on December 8, 1980, I was driving along the Pacific Coast Highway to Malibu, when I heard the news on the radio, I stopped  the car by the side of the road. I was shocked, started crying and finally, wept like never before, when there was not a tear left inside of me, I made a U-turn, drove to the LA airport and got a night flight to New York on the "red eye".

(その日、1980年12月8日にジョン・レノンは死んだ。 私はパシフィックコーストハイウェイをマリブに向けて車を走らせていた時、ラジオからそのニュースを聞いて車を道路の脇に止めた。すごくショックだった、涙が出てきた、そして今までにないほどに泣いた。その時、もう私の体内には一滴も涙が残っていなかった。Uターンをしてロサンゼルス空港まで運転し、”赤い目”でニューヨークまで飛んだ。)

The next day, I stood alongside thousands in front of the dark and sinister Dakota Building on Central Park West, and walked through the park with them. It wasn't just to mourn the death of a great man. We were all mourning the end of an entire era oue youth.
 
(翌日、セントラルパーク・ウエストにあるダコタハウスを前に大勢の者と立っていた。そして彼らと共にセントラルパークを歩いた。それはただ素晴らしい男の死への哀悼だけではなく、私たちの若かりし時代の終わりへの哀悼でもあった。)」


当時、世界に衝撃を与えたジョン・レノンの死。ヴィム・ヴェンダース自身も多くのファンと同様に衝撃を受けた一人だった。その時の彼の心情をこのメッセージが表現し、ポラロイド写真を通して彼の目で見た当時の景色を体感することが出来る。

写真と生活は密接の関係で成り立っている。現代ではスマートフォンが普及し、誰もが気軽に写真を撮れるようになったがその反面、撮った写真を見返す人はどれくらいいるのだろうか。スマートフォンを置いて、カメラで撮ってその写真が出来上がるまでのドキドキを忘れないでほしい。




Wim Wenders Instant Stories
会期:2018年7月7日(土)〜9月23日(日)
会場:C/O Berlin
公式サイト:https://www.co-berlin.org/