【London FW Women / 17-18AW】Day4 異文化・伝統・アート・未来との化学反応

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2月20日ロンドン・ファッションウィーク4日目は、ファッションと異文化・伝統・アート・未来が融合し、化学反応をおこした。

亡き同志へのオマージュとなったRoksanda(ロクサンダ)に始まり、中東文化を取り入れてミステリアスな雰囲気を生んだErdem(アーデム)。

Christopher Kane(クリストファー・ケーン)とBurberry(バーバリー)は近未来と伝統といった対照的なテーマで、観る者を魅了した。

 

大胆な色使いが人気のRoksandaは、吸い込まれるように美しいブルーのシルクドレスでショーをスタートさせた。

これはオーストラリア人デザイナーのRichard Nicollが生み出した「ニコル・ブルー」という名のカラー。

昨年10月にこの世を去った彼と、デザイナーRoksanda Ilincic(ロクサンダ・イリンチック)はセント・マーチンズでともにデザインを学んだ同志で、彼の死にまだ心を深く傷めているという。

多くのルックはボルドーが占め、マスタードイエローをポイントとして効かせるカラーパレットで鮮やかに彩った。

彼女のシグネチャーでもあるボリュームのあるシルエットは今季、ドレープの柔らかさと流れるような優雅さが相まって一層優美であった。
 
ロングドレスやスカートの下にもパンツをスタイリングし、重厚感のある仕上がりになっている。カラーブロッキングで異なる素材をミックスさせたドレスやコートも登場。
 
上質な素材とシルエットでウェラブルなエレガントを提唱したが、全ルック登場した後も最も記憶に残ったのはファーストルックのニコル・ブルーであった。

 

グラフィカルなプリントを施した繊細でシャープなシルエットが美しいErdemのコレクション。
 
今季は自身の母、祖母のルーツであるトルコの文化を探求し、中東の魅惑的な雰囲気を呼び込んだ。
 
伝統的な民族衣装に用いられる刺繍やをふんだんに盛り込んだ。また、ラウンドのネックラインに派手な装飾を加えるのも、トルコ民族衣装から引用したもの。

それらはイギリスの伝統的なティードレスやギピュールレースと組み合わせることで、全く新しい雰囲気を纏っていた。
 
Erdem Moralioglu(アーデム・モラリオグル)は政治的メッセージを主張するデザイナーではないものの、トルコのイスラム文化からインスピレーションを得たのは、少なからず現代の世界情勢に憂いを抱いたからだろう。

Erdemのコレクションの中では異文化同士対立することなく、相乗効果で美しい世界を創り上げられたていた。
 

 

Christopher KaneはJ.W.Andersonと並んで、ロンドンを代表するデザイナーの一人である。

多彩なカラーパレットと近未来的ファブリックの掛け合わせは、今季さらに進化した。
 
ファーストルックに登場したのは、ダマスク織りのボディコンシャスなドレス。前部で折り紙のような折り目をつけた。

同様のファブリックと柄はスカートやセットアップにも取り入れられ、折り目のジグザグしたディテールはより複雑になり、美術品のような一着に見えた。

袖や襟元の折り返しなど、ベーシックなアイテムにもこのジグザグは多用されていた。
 
光の当たる角度によって色が変化するファブリックや、柔らかく肌に密着するメタリックな輝きを放つファブリックなど、フューチャリスティックな要素も強い。
 
スペースシップの絵がプリントされたドレスなど、遊び心も垣間見えた。
 
最もキャッチーだったのは、Manolo Blahnik(マノロ・ブラニク)とのコラボレーションで製作されたシューズたち。
ポインテッドトゥのパンプスやサンダルはスポンジが装飾として施され、その意外性に思わず笑ってしまった。
 
常に、一歩も十歩も先の未来を見せてくれるChristopher Kane。比類なきデザイナーとして、独自の道を開拓し続けている。

 

Burberryがロンドン・ファッションウィーク4日目のトリを飾った。

昨年9月に引き続き続き今回もSEE NOW BUY NOW形式を取り入れ、さらにロンドン発のECサイトとして最も影響力のあるNET-A-PORTERでもショー後にすぐオンラインで注文を購入可能な仕組みを取り入れた。

コレクションは、20世紀に活躍したイギリスの彫刻家Henry Moore(ヘンリー・ムーア)の作品から着想を得た。

抽象彫刻の特徴である”カーブ”がカッティングや素材の特性を生かし、見事に再現されていた。

ルックにはケーブルニットが多用され、オフショルダー、ワンショルダー、ウエストにひねりを加えるなど、ウェラブルでありながらもデザインが効いている。

それら大胆なカッティングはアシンメトリーのミニスカートやネグリジェ風のシルクのドレスと合わせて、よりセクシーさが滲み出た。

Buberryといえばトレンチコート、トレンチコートといえばBuberry。

今季は袖のストラップがデフォルメされ、オーバーサイズ気味に仕立て全体に丸みを帯びて、ここでも”カーブ”が強調された。

終盤はBuberryのクラフトマンシップとHenry Mooreの伝説的な作品が融合した。

繊細なレースは何層にも重ねられ、フリルやラフとしてボリュームを与えることでカーブを生み出し、ハンドクラフトで施されたフェザーやクリスタルの装飾といった伝統技術がディテールに宿る。

コレクションはほとんどホワイトとブラックで構成され、素材もクラシックなアイテムばかりだった。

それだけにクリエーションの高さと技術が光る、イギリスの伝統を感じる印象的なコレクションである。

 



 


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