【Milano FW Women / 17-18AW】Day2 服が語る、ブランド独自の哲学

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2月23日ミラノ・ファッションウィーク2日目はミラノを代表するメゾンブランのショーが目白押し。

朝のMax Mara(マックス・マーラ)のショーで目も覚めるような鮮やかな赤を見た後、夜明けをテーマにしたFendi(フェンディ)のゴージャスなコレクションにエネルギーをもらった。

最後はマッシモ・ジョルジェッティ率いるEmilio Pucci(エミリオ・プッチ)​​の新たな魅力に心がザワついた、激動の一日。

三者三様三ブランド、異なるアプローチで独自の哲学を語った。
 


今季のMax Maraは非常にMax Maraらしい、凛とした涼やかな佇まいと内に秘める情熱を持ち合わせた女性像が浮かびあがった。

65年以上の歴史ある同ブランドはルーツを辿り、”努力すれば手が届く、身近なラグジュアリー”の哲学に立ち返ったという。

そのデザイン理論は突き詰めていくとイタリアのラテン気質というよりも、北欧の「誠実さこそが美の源である」という思考であったり、民主的な発想から生まれるスカンジナビアの発想に共鳴した。

コレクションの中核をなすアイテムは、コート。素材、フォルム、仕上げ、フィット感全てが調和し、機能性の高いオーセンティックなアイテムが揃う。

異素材の組み合わせでモダンに昇華し、シアリングやニットをあしらったカーディガンコートは若々しい印象だ。

それらはブランドを象徴するキャメル、コニャック、カシャ、グレーと落ち着いたトーンに染まった。意思の強さや凛とした美しさを、赤色で表現。

フレアスカートはウエストからプリーツが広がる新しいシルエットを提案し、ダブルフェイス仕立てのキャメル素材のスウェットシャツはリラックスした大人の雰囲気が漂う。

上質なケーブルニットやリブニットは飾らないエレガンスを主張した。

シンプルを極めたデザインは、半世紀以上におよぶノウハウの結晶。余分な装飾はなくとも、内側から滲み出るような”美”を感じるコレクションに、オーディエンスの女性は羨望の眼差しを向けていた。

また、ムスリムの文化的シンボルでもあるヒジャブで髪を覆ったモデル、ハリマ・アデンもランウェイを闊歩した。

自分が自分自身であることや、アイデンティティを肯定してこそ、本当の自分の美に出合えるのかもしれない。Max Maraのクラシックで装飾を割いたコレクションは、そんな女性の内側の魅力を最大限に引き出す役割を担ってくれる。
 


今季のFendiのイメージは、夜明け頃にローマの小道を歩く映画のキャラクター。

シルエットがクラシックな分、グラフィカルなプリントやクラフトマンシップが生きたゴージャスなディテールが際立った。

ウィーンの木製ブロックや18世紀イタリアのハンドプリンティングぺーパーから着想を得たというジオメトリックなプリント柄はエネルギッシュに満ち溢れている。

ヘリンボーンやグレンチェックといったメンズスーツに用いられる素材で仕立てられたジャケットやパンツは、ハンサムな女性といった雰囲気。

そこに、ファーやニットで作られた3D効果のモザイクやインターシャ模様をスパイスにし、真っ赤なニーハイブーツでフューチャリスティックに仕上げて見せた。
 


マッシモ・ジョルジェッティがEmilio Pucciのクリエイティブ・ディレクターに就任してから4シーズン目。シーズンを重ねるごとに若々しい活気と、色・柄・素材の絶妙なミックスで魅力が増している。

ルック序盤は、歩くたびに自由に踊る長いフリンジがインパクト大。鮮やかなアップルグリーン、ピーチピンクといった、ジューシーなカラーが彩る。

スパンコールを敷き詰めた煌めくドレス、アシンメトリーやツイストを加えた独特のシルエットは70年代のサイケデリックなムード漂う。

ブランド初となるジーンズは、ステッチを効かせたシンプルなストレートのクロップド丈で、新鮮な風が吹き込んだ。
 


今季新たに登場したペイズリー風の柄は、デイウェア、イブニングドレス、アウターとして登場した。

なかでも、ジャガード織りのコートは緻密に仕立てられており、Emilio Pucciが歴史とともに培った高度な職人技が感じられる一着。

インナーに合わせたジャージ型のトップスと膝から下をフリンジにしたパンツは、マッシモ・ジョルジェッティらしい程よいカジュアルさが加味され、”新生プッチ”を物語るルックであった。

終盤にはジェットセッターのためのルックを提案し、新たにキャリーバッグやウィーケンドバッグが登場。

Emilio Pucciといえばプリント柄だが、既存のイメージはそのままに素材やシルエットで実験的な挑戦をするマッシモ・ジョルジェッティ。

プリント柄だけではなくアイディアやコンセプトも魅力的で、ブランドの名を背負って彼が開拓する道は正しい方向だと説得力のあるコレクションだった。
 



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