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エシカルファションを採用している 注目のブランド5選

2016/11/09 12:01


ファッションは、半年おきに流行がめまぐるしく変わり、商品が次から次へと消費される。

また食品のように生産地や生産者の顔が見えづらいのが現状だ。

複雑なサプライチェーンを経て私たちの手元に来る商品は"sustainability(持続可能性)"と"trustability(信頼性)"の欠如がよく問題視されている。

物資と情報に溢れ、物事の信憑性が問われる世の中で「エシカルファッション」に取り組むブランドがある。商品に誠実性を持ち、環境問題、人権問題など、地球規模の問題を熱心に取り組み、ファッションとして楽しさ、面白さを目指す。

私たちは買い物という行動を通じてエシカルな消費に参加することができる。今回はエシカルファッションを採用しているブランドを紹介していく。

 

People Tree(ピープルツリー)

 

( 出典 FASHION GANGA.COM https://fashionganga.com 女優エマ・ワトソンとのコラボレーション。)

 
1991年から活動を始め、今年25周年を迎えたPeople Tree。

衣料品から雑貨まで、様々なアイテムを取り扱うフェアトレードカンパニー株式会社のフェアトレード専門ブランド。

「ピープルツリー」とは、文字通り、「人」と「木」を表す。「人」は、つくり手(生産者)であり、お客さま(消費者・売り手)であり、ピープルツリーのサポーターの方々、地球上の人類みなをも意味し、 「木」は、自然環境や生態系を象徴するもの、という意味をもたせている。人も木も、地球上の生きとし生けるものが調和し共生できる、フェアでサスティナブルな世界を共につくっていきたい、という思いを表す。

 

(出典 The days http://magazine.peopletree.co.jp Lee×People Tree )

 
デザイナーとのコラボレーションや『エシカル』に関する数多くのイベントを手掛け、11月には長年の目標としてきたバングラデシュでのオーガニックコットン生産と手織りの商品を実現させた。

「環境」「働く人」「自然素材」を大切にし、数々の認証制度をクリアした商品を提案。透明性のある活動を行っている。

 

INHEELS(インヒールズ)

 

(出典 INHEELS16AW http://jp.inheels-ef.com)

 
ロンドンと東京を拠点に置くブランド。

”who said ETHICAL is not SEXY?” をテーマとし、フェアトレード、サステイナブル素材、アップサイクル素材、マルチユースデザイン等を積極的に活用している。

弾丸の金属を溶かして作ったアップサイクルアクセサリーや若手アーティストとのコラボ商品、エコと機能性・美しさを兼ね備えた女性に向けたコレクションを展開。
 

(出典 INHEELS http://jp.inheels-ef.com)

 
今までエシカルファッションブランドに多かったアースカラーやふんわりとしたシルエットではなく、大胆に背中を開けたデザインやストーリーを感じる素材の選定など、ファッションとして身近に感じ、身につけれることで魅力的になるものづくりと情報の発信をしている。

 

TÉGÊ UNITED ARROWS(テゲ ユナイテッドアローズ)

 

(出典 U.A.S.E. http://www.united-arrows.jp アフリカのブルキナファソで手織りされた美しいコットン・ストライプのジャケット)


2014年春夏シーズンよりスタートした新レーベルTÉGÊ UNITED ARROWS(テゲ ユナイテッドアローズ)。

エシカル・ファッション・イニシアティブ(Ethical Fashion Initiative)とのコラボレート。アフリカ文化に根付くクラフツマンシップと、ユナイテッドアローズのデザインアイディアを融合させたモノづくり。

新しい価値の提案を行っている。
 

※ エシカル・ファッション・イニシアティブ(EFI)とは
国連貿易開発会議と世界貿易機関の共同機関である国際貿易センター/International Trade Center(以下ITC)によって2008年に発足したプロジェクト。「NOT CHARITY, JUST WORK」をスローガンに、ファッションを通じた経済的な自立を目標とした支援をおこなっている。ケニアやブルキナファソといった困難な経済・社会状況下にある女性たちが、ITCの指導によるトレーニングで技術を身につけ、公正な賃金を得ることで、自分たちの力によって貧困から抜け出すことを目指す。


 

(出典 odette e odile http://www.odette-e-odile.jp/index.html TEGE UNITED ARROWS × odette e odile)

 
「テゲ」は、マリやブルキナファソで話される言語のバンバラ語で“手”を意味する。

さまざまな色柄の織物やカラフルなビーズワークは、その一つひとつがアフリカの職人たちの手仕事によって作られている。

エシカルファッションと述べているが『ものづくり』を中心に考え、ユーザーにとって楽しいもの、素敵なものが手に入ることを大切にし、結果として地球や人間、誰かの役に立つことを目指す。

 

BANKS(バンクス)

(出典 http://jp.banksjournal.com BANKS16AW)

 
日本・アメリカ・オーストラリアの3カ国共同プロジェクトとして、2014年に誕生した新進気鋭のサーフブランド。

エコフレンドリーなモノ作りがブランドの揺るぎないモットーで、 ロゴTシャツには良質なオーガニックコットンを惜しみなく使っている。

さらに、人体への影響が懸念されるフタル酸を使っていないプリントを採用するなど、徹底ししたものづくりを行っている。
 

(出典 http://jp.banksjournal.com BANKS16AW)

 
クラフトマンシップとクリエイティビティを追求し、スタイルの調和や機能性とサスティナビリティの両立を実現するためにデザインされた服を世界中で展開している。

西海岸をイメージしたサーフカルチャーと環境を考えたディレクションは年代問わず注目を集め、有名セレクトショップとのコラボなど、今後の動向が注目されているブランドだ。

 

FRIETAG (フライターグ)

(出典 https://www.freitag.ch/en/ginza-anniversary)

 
フライターグは、1993年、スイスに創立したバッグを中心としたブランド。

ブランドの代名詞といえるバッグには、素材に、輸送トラックの幌(ほろ)などが使用されている。

幌とは風雨や砂埃などを防ぐために車両などに取り付ける覆いで、耐久性、撥水性に優れ、トラック、オープンカー、鉄道車両、乳母車などに用いられる。高い環境意識から、リサイクルに着目した素材を選び、バック並びにウェアを展開している。

 

(出典 FRIETAG https://www.freitag.ch/en 自社開発した完全堆肥可能な素材「F-ABRIC」を使ったトートバッグ)

環境負荷の大きいコットンを使用しないバックや、リサイクルだけに素材が傷や汚れの度合いが異なり、それがアイテムに反映される。

一品一品が異なるもので、ごく自然とファッションアイテムとして日常に溶け込む。デザインや素材だけでなく機能性も兼ね備えることで長く愛着を持って使用してほしいというブランドのマインドが現れている。



 
ブランドによってそのこだわりは様々だ。

素材の栽培から製造に至るまで環境と働き手を考えたディレクションや、自社での素材開発。負の遺産の素材リメイク、環境負荷の大きいコットンを使わないという選択もされている。

「エシカル」という言葉をそれぞれの解釈によって作られるアイテムには、製造過程における環境問題や人権問題に真剣に取り組むブランドの姿を知ることができ、驚きが沢山ある。

ひとりよがりな「エシカル」という消費ではなく、ユーザーを考えたクリエイティビティとクラフツマンシップに乗っ取ったコレクション。

背景には「ものづくり」というファッションの原点が見える。



Yumi Takahashi