【エシカル談義#2 岡田有加×大釜翼】エシカルが普及するための効果的なアプローチとは?

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近年、日本のファッションシーンでも注目度を高める「エシカルファッション」。

そんなエシカルファッションの普及に先駆的に取り組む人達の声を聞いた特別企画「エシカル談義」。

エシカルファッションの正しい普及の仕方とはなんなのか。そもそもエシカルの定義とはなんなのか。エシカルに対する期待や疑問をそれぞれのエシカル論で語っていただいた。

続いては、エシカルファッションブランドINHEELS(インヒールズ)代表 岡田有加氏と、『リバースプロジェクトストア』代表 大釜翼氏に話しを伺った。

バックナンバー

【エシカル談義#1 龜石太夏匡×信田阿芸子】エシカルファッションの付加価値とプロデュース戦略



 

エシカルの普及に取り組む2人

 

大釜:『株式会社リバースプロジェクトストア』の代表の大釜です。

まずはじめに、『リバースプロジェクト』の説明からさせていただくと、リバースプロジェクトでは「人類が地球上に生き残るためにはどうするべきか?」という命題を掲げ、人々の「衣食住」をテーマに様々な企業様と一緒に社会課題を解決するためのプロジェクトを企画・プロデュースをしています。

リバースプロジェクト自体はそういったBtoBの活動が多いのですが、その活動の中で生まれたオリジナル商品などをオンラインショップや、この原宿のセレクトショップ『GIVE LIFE(ギブライフ)』を通して、もっと消費者に届けていくのが、僕が代表を務める『リバースプロジェクトストア』の活動になります。

本日お越しいただいているこの原宿のコンセプトストア『GIVE LIFE(ギブライフ)』には、多くの方にエシカルという概念を知っていただきたくて、インヒールズさんを含め様々なブランドをセレクトして集めており、オリジナル商品の企画、販売も行っております。


大釜 翼(おおがまつばさ)
人気俳優 伊勢谷友介氏が率いる「リバースプロジェクト」の子会社「リバースプロジェクトストア」代表。「リバースプロジェクト」は「人類が地球上に生き残るためにはどうするべきか」という命題を掲げ、衣食住をテーマに様々な企業と共にプロジェクトを進める。

 

岡田:エシカルファッションブランドの『INHEELS(インヒールズ)』を運営しております岡田です。

インヒールズは、こだわりとして素材の選定に生産背景、生産地を考慮しながらなるべく環境負荷が低いものを選んでいます。
 
例えば、テンセル生地の縫製は全てネパールのフェアトレード工場で行ったり、海外に限らず東京都内でアクリル板の端材を使用したアクセサリーを作ったりしています。

まずは全ての生産者に会いに行き、自身で納得できるようなサプライチェーンを一つ一つ丁寧に築くことを大切にしています。

その他には、去年の9月に下北沢で「チャンネルゼロワン」というセレクトショップをスタートしました。

基本は、インヒールズを含めたオリジナル商品を展開しているんですが、チャンネルゼロワンでは日本ではまだ認知度がそこまで高くない海外のエシカルブランドもセレクトしています。

 

エシカルファッションの定義。それぞれの取り組み


 
岡田:私はエシカルは「倫理的」という意味、サステナブルは「持続可能」という意味だと思っています。

なのでエシカルファッションは個人が考える倫理的なファッションだと思うんですよね。
 

岡田 有加(おかだ ゆか)
ロンドンと東京に拠点をおくエシカルファッションブランド『INHEELS(インヒールズ)』代表 。”who said ETHICAL is not SEXY?” をテーマに、セクシーでありながら媚びることのない、スタイリッシュなデザインを追求する。

 

大釜:そうですね。エシカルは時代によって答えが違いますし、もっと言うと国や性別、年齢でも違うかもしれないです。
 

岡田:国によって違うのはありますね。

元々インヒールズはロンドンで始めたんです。

ヨーロッパでは、日本とはちょっと違ったサステナブルファッション、エシカルファッションが進んでいるんですよ。

例えば、すごくセクシーで1着で何通りにも着れるとか服とか、縫製を一切しないとか、ゴミのでない裁断の仕方でしか服を作らないとか。
 
価値観が人ぞれぞれ違うのと同じようにエシカルファッションは人それぞれなんですよね。

だからエシカルはすごく主観的な部分もあると思うんです。
 

大釜:エシカルファッションはその辺が難しかったりするんでしょうね。
 
だからこそ消費者の人たちに、もっと知ってもらえるようなことをしていきたいなと思ってます。

GIVELIFEは洋服屋なので、洋服が好きな方達には来てもらえるんですが、それ以外のもっと多くの方達にも気軽にお越しいただいて、もっとエシカルや僕らの提案するカルチャーに触れていただきたいなと思って、「食」に因んだプロジェクトやイベントとかもこのお店で企画してみようかなと考えています。

もちろん「食」でもオーガニック商品や、僕たちのコンセプトにあったプロジェクトを企画していくことで、ファッションに限らずエシカルなものづくりの背景を知っていただく機会にもなると思うんですよね。


岡田:そうですね、そういった違うアプローチでも発信することは大切だと思います。

私達も、イベントを企画するのが最近楽しくてですね、、、


大釜:そうなんですね!どんなイベントを開催してるんですか?


岡田:「めぐるファッションラボ」という勉強会を開催してみたんです。

興味を持っているけれどまだまだエシカルファッションとはどういうシステムでどんな概念か知らない人が多いなと感じていたので、けっこう真面目にエシカルファッションを学ぶために行いました。
 
リサイクル、オーガニック、フェアトレードだけがエシカルではないじゃないですか。

例えば、ファッション業界の構造的な問題とか、消費者心理の問題とか。

そういったことが書かれた少し難しい本があるんですけど、その本をみんなで一章ずつ担当を決めて読み解いていくっていう。
 
 
大釜:勉強会いいですね。

エシカルファッションを知らない人がエシカルファッションを買うのは少しハードルが高いのかもしれないですし、そういう興味ある方たちに向けてシェアしていくのはおもしろいですね。


岡田:すごく興味のあるけっこうコアな人集めて、ほんと大学のゼミみたいな勉強会だったんですけど思った以上に人気でしてね(笑)

今、とりあえず3ヶ月の全6回で1期生が終わったところなんですが、第1期生が終わる前から第2期の予約がばんばんきて。


大釜:それはすごいですね。


岡田:そうなんですよ。私達としてもこの勉強会を開催してみてリアルな声が聞けて凄くいい収穫でしたし、大学のゼミみたいに行なったから自主的にスピンオフプロジェクトとかも立ち上がったり。

コミュニケーションの場としてもいろいろなことが知れて今後も開催していきたいと思いました。






次回(明日):エシカルに対して 完璧を求めず、中途半端な人を増やす。