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ファッションサイクル-消費者と企業を結ぶプロジェクト-

2016/11/13 03:33

買い物は好きだし、ファッションは楽しい。でもトレンドの移り変わりが早いし、気づいたら全然着ていない…。それにいくらお気に入りの服でもいつかは着れなくなってしまう。

日本国内の廃棄量は年間約100万トン。これを衣服の枚数に換算すると、衣服1着約300gとして、100万トン÷300gで約33億着となる。廃棄された服の約8割は焼却されているという。日本の衣服のリサイクル率、リユース率はまだまだ低いのも現状だ。

では消費者として何ができるのだろうか?
「タンスのこやし」になったまま、単に「捨てる」選択肢を取るより有効な手段がある。
今回は企業が取組む、消費者参加型のプロジェクトを3つ紹介していく。

無印良品

(出典 http://fukufuku-project.jp)

2010年から「無印良品」直営店で、販売済みの無印良品の衣料品全般(下着を除く)を対象に、不要になった服の回収を受け付けている。服の綿繊維から燃料(バイオエタノール)を作る「FUKU-FUKUプロジェクト」の一環。衣料品を100%リサイクルできる仕組み作りを目指した取組みで、地球の資源へとリサイクルし、数ある資源を大切にするという思いを形にしたプロジェクト。

(出典 anaba-na.com)

服を回収し、資源としてエネルギーにする取組みで回収をした中にはまだまだ着ることができる服がある。そう気づいたことで新しい取組みを始める。『Re MUJI』という回収した服を日本で染め直し、新たに息吹を加える活動も行なっている。布を組み合わせたり、刺し子を加え補強したりなど、古くから日本で行われてきたことに着想を経てファッションリユースに役立て、服を大事に着ることを消費者とともに考えていきたいという思いが詰められている。

UNIQLO

(出典 http://www.fashionsnap.com)

「UNIQLO(ユニクロ)」ではCSR(企業の社会的責任)活動の一環として、不要商品の回収を自社商品に限って受け付けている。消費者側にクーポンや割引のような見返りはないが、回収品は世界各地の難民に送られている。「服」は「服」のまま役立てたいとの思いから、リユースとして世界中の服を必要としている全ての人へ届ける取り組みだ。

(出典 http://www.uniqlo.com/jp/csr/)

世界に約3,000万人以上もいるとされる世界の難民1人に1着以上が届くことを目指し、回収数を増やすために、営業時間内いつでも回収を行なっている。世界中で現地のニーズに合った形で寄贈を進めている様子がサイトや小冊子でリポートしている。透明性のある活動を行っており、リユース・リサイクルから服のもつ価値を最大化することに努めている。

H&M

(出典 http://fortune.com)

「H&M」は衣類の廃棄物の減少に力を注ぎ、衣類回収をしている。2013年よりスタートしたこの取組み。回収は自社製品に限る場合が多いがH&M では全ての衣料品を受け取りっており、一袋につき500円割引のクーポンがもらえる。店内のレジ横に回収ボックスが設置され、その中に古着を入れた袋を入れるだけ。常に回収を行い、質や状態にかかわらず受けっとってもらえるという他にはない活動だ。

(出典 http://alltrendsfashion.com)

回収され服の布製品はリサイクル、リユース、リウェア、この3つに適さない場合は燃料エネルギーを作るために活用される。古着回収での活動収益は、顧客に還元されたり、回収した服が1kg集まるたびに、H&Mが選ぶ日本のチャリティー団体に0.02ユーロが寄付されている。

衣料品メインの大手小売は古着回収を積極的に行い、企業として責任を果たそうとしている。企業と消費者個人が一緒に参加してこの取組みは実現され、社会的な貢献度の高いインセンティブを与えてくれる。全国に展開されているブランドなら参加もしやすい。リユース、リサイクルのサイクルに参加し、社会の中で良い循環を作ることも必要になっている。貴重な素材と資源を大切にすることで作り手も喜び、多くの人の衣生活が豊かになるはずだ。
Yumi Takahashi