【新進デザイナー#3】ロンドンのアンダーグラウンドな世界を映し出すブランド『Martine Rose(マーティン・ローズ)』 (後編)

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独自のコンセプトを武器に荒波のファッション業界に挑む、注目株のデザイナーのリアルな声をきいた連載企画【新進デザイナー】。

第三回目はMartine Rose(マーティン・ローズ)のデザイナー、Martine Rose。

音楽から強く影響を受けたという彼女のデザインは、懐かしさと斬新さが共存する、予想外のユニークさが魅力だ。

たった10枚のシャツレーベルからスタートさせた彼女は現在、デムナ・ヴァザリア率いるBalenciaga(バレンシアガ)のメンズチームに参加し、ますます注目を集めるデザイナーの一人。

ウィットに富んだクリエーションで、謎が謎を呼ぶ魅惑的なブランドの魅力に迫った。

前編: ロンドンのアンダーグラウンドな世界を映し出すブランド『Martine Rose(マーティン・ローズ)』



 

あらゆる境界線を曖昧にして生まれるスタイル



デザインの過程においては、過去のモチーフやスタイルを取り出して、現代という文脈に落とし込む、そういう作業をしています。

本来の姿が歪曲し、その背景から引き離すことで、新たな個体としての存在になる。

ひっくり返したり、拡大させてみたり様々なアプローチを仕掛けるのが好きなんです。

すごく馴染みがあって、一見ありふれたものに着目して、着る人のイメージで膨らませながらデザインを手掛けます。

例えば18春夏コレクションの着想源となったのは、「お父さんの服」。

野暮ったくて無頓着で、”どうでもいい”と言っているような、どこにも属さないスタイルさえも、プロポーションを変えてしまえば全く新しくカッコ良いスタイルに生まれ変えることができるのです。

スタイルって変化し続けるもので、時代に応じて別の意味を帯びてくる。

その瞬間は新鮮に見えるけれど、やがてノスタルジックの象徴のようになシンボルへと変わる……。

そんな過去のものを引き合いに出しながら、過去、現在、未来、人種や性別などあらゆる境界線を曖昧にしていく作業が、服のデザインへと繋がっています。

境界線を曖昧にして一体感を得たり、共有したりする感覚こそが、音楽から得た大きな影響。

 

17秋冬コレクション

 

”適応能力”こそが生き抜くために必要なもの



これからも音楽と密接に結び付いたアティチュードでMartine Roseのスタイルは確立されていくと思います。

でも正直なところ、先のプランをしっかり立てているわけではありません(笑)。

今までと同じように、本能的にその時”心地よい”と感じるものだったり興味をそそる事柄に着目して、デザインへと落とし込む作業を続けていきます。

ガチガチに固め過ぎずに、柔軟に対応して時代と呼応する、そんな”適応能力”こそが現代を生き抜くために必要なんじゃないかしら。

ブランドとしても個人としても、新たなことに挑戦して自らを成長させながら、発展していきたいですね。


 

18春夏コレクション




 



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