【新進デザイナー#6】学生時代にStüssyとのコラボを手掛け、バズを生み出した気鋭Kiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)(後編)

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独自のコンセプトを武器に荒波のファッション業界に挑む、注目株のデザイナーのリアルな声をきいた連載企画【新進デザイナー】。
 
第六回目は、Central Saint Martins (セントラル・セント・マーチン)在学中に発表したStüssy (ステューシー)のコラボレーションで一躍その名を広め、卒業と同時に自身の冠したブランドを立ち上げたデザイナーのKiko Kostadinov(キコ・コスタディノフ)。
 
ユニフォームの着心地の良さと無駄のないモダンな表現で再解釈される彼のコレクションは、今後のファッション界を担うブランドとして注目を集めている。
 
Forbes誌にて「30 Under 30 Europe 2017」(ヨーロッパの30歳以下の重要人物30人2017年度版)にも選ばれた。
 
“人が服を纏った時に生まれる空間やアティチュード”をも計算し、独自のパターン構成の研究、デザインの発展に取り組んでいるという。
 
後編では、Kiko Kostadinovの服作りに対する想いや今後の展望について訊いた。
 

前編はこちらから


 
 

17SSコレクション


 
Q:どういったものからインスピレーションを得て、デザインしているのですか?
 
これまでは、図書館に行ってひたすらかっこいいと思えるイメージを探して、意図的にインスピレーションを求めていたけれど、今は身の回りにある物や景色にインスパイアされるように変化してきました。
 
具体的には、自分で買った服や撮影した写真、目に入ったアート、映画、友人などかな。
 
 
Q:ご自身でどんな物を撮影されるのですか?
 
特別な何かじゃない。路上で見かけたゴミ収集車、カフェにいた着飾ったお年寄り、レストランの店員、公園といった、日常で目に触れる色々なものです。
 
無意識に周りに存在するものに、意識的に見るということを心がけているから。
 
今の自分自身や世の中の人が着たいと思う服を作るためには、今の自分の生活をコレクションに反映させる必要があると考えています。
 
インスピレーションを得るために、インターネットやSNSでアート作品を探すということはしないね。
 
 
Q:ご自身が着たい服を作っていると伺いましたが、実際にKiko Kostadinovを買ってくれるお客、どういった人たちに届けたいとお考えですか?
 

それは受け手次第でどうなるかは分からないことだし、誰が着てくれても僕は嬉しいですね。
 
もしかしたらPrada(プラダ)を好きな人が買うかもしれないし、Vetements(ヴェトモン)を着ている人かもしれないし、Stüssyを着ている人かもしれない。
 
今後変わっていくこともあるだろうしね。
 
特定して顧客ターゲットを持つのではなく、これからも自分や自分の周りにいる人たちが着たいと思う服を作っていくつもりです。
 
僕が作った服を気に入って着てもらえるのは嬉しいし、色々なアイテムをミックスして、それぞれの着こなしで服にストーリーが生まれていくのを見るのが好きですね。
 

DOVER STREET MARKET  「00022017」コレクション



Q:自身のブランドでの服作り以外にも、Mackintosh 0001のクリエイティブ・ディレクターやDOVER STREET MARKETとタッグを組みコレクション「00022017」をローンチするなど、さまざまなプロジェクトを手掛けてきましたよね。ノンストップで走り続けていると思うのですが、オファーを受けるか否かはどのように決断しているのですか?
 
人との繋がりの中で依頼をもらうことが多く、既に創造性を共有でき、同じゴールを目指せる仲間だと信頼をしているから、エキサイティングな内容であれば自然な流れでプロジェクトが進んでいくことが多いかな。
 
同時進行でいくつものプロジェクトを抱え、時間に余裕のない時もたくさんあったけれど、やっぱり“服作りが心から好き”だと感じるからエネルギーを絶やすことはないですね。
 
 
Q:数ヶ月前、DOVER STREET MARKETとの最新コレクション「00022017」では美しいハンドプリントと脱構築的なドレスシャツ、さらに製作の裏側に迫ったビデオも話題を呼びました。同コレクションのデザインプロセスを教えてください。
 
ストックホルム在住の建築家の親友とともにデザインを手掛けました。
 
僕が父親からインスピレーションを得て、いくつかのコンセプトのアイディアやイメージを描き、彼がブラッシュアップさせていく、さらに二人でデザインを昇華させるというプロセスを踏みました。
 
ビデオではドレスシャツを木製のフレームやホッチキスを用いて固定し、ブラックのペイントを施していく過程を映し出しています。
 

Q:あなたが手掛けるさまざまなプロジェクトに、これからも期待しています。活躍の幅が広がったとしてもベースにあるのは自身のブランドだと思いますが、どのようなレーベルに成長させていきたいと考えていますか?
 
高いクオリティとハイレベルなストーリーを持ち、実際に商品を手にした人が満足できるアイテムを生み出していきたいです。
 
クオリティはとても重要な要素で、たとえブランドが大きくなったとしてもしっかりと生産できるように、僕の元で働くスタッフやクチュリエと密接に関わり、体制を確立していくことに重きを置いています。
 
今は焦らずに、着実に基礎を固めていく段階にあると思っています。


 



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